肝臓とアルコール

肝臓の病気の大きな原因の一つに、アルコール類の飲みすぎがあります。

 

体内に吸収されたアルコールは主に肝臓で、二日酔いの原因であるアセドアルデヒドを経て、最終的には水と二酸化炭素に分解され、無害化されます。

 

肝臓のアルコール処理能力は平均して一時間に男性が9g、女性が6,5gとなっており、一般的に女性のほうが「お酒に弱い」と言われています。

 

飲みすぎによりまずなるのが脂肪肝です。脂肪肝には肥満や糖尿病を原因とする物もあり、飲酒によるものとは区別が必要です。飲酒を原因とする脂肪肝は、禁酒により短期間で改善が期待できます。

 

脂肪肝の状態でも飲酒を続けると、次になるのがアルコール性肝炎です。腹痛・発熱・黄疸が症状として見られ、死亡するリスクもあります。

 

アルコール性肝炎の診断を受けた場合、直ちに断酒が必要です。この時点で断酒に失敗し、飲酒を再開してしまうと、やがて肝硬変に進みます。

 

アルコール性肝臓病の最終段階が肝硬変です。腹水・黄疸・吐血など、重篤な症状がみられます。肝硬変というと不治の病と思われる方も多いと思いますが、継続的な断酒で肝硬変の改善の可能性もあります。

 

アルコール依存患者の約8割が何らかの肝機能障害を抱えているというデータもあります。他の肝臓病と違い、アルコール性の肝臓病は自らの意思で100%防ぐことができます。

 

肝臓に障害があるのに断酒ができないという方は、内科や外科的治療だけではなく、精神科医によるカウンセリングなども視野に入れることが大切です。

 

参考:肝臓病の症状