肝臓と皮膚

皮膚は内臓の鏡といわれています。外部からの刺激による疾患も多いのですが、内臓の異変による疾患もあります。

 

肝臓は体重の約1/50を占め、人体の臓器としては一番大きなものであり、多くの代謝機能を持っています。なので肝臓に異常が生じると、当然全身の代謝に異常が現れ、それが皮膚に影響することもあります。

 

皮膚が黄色い場合は黄疸の可能性が

 

肝機能の低下によって起こる皮膚の症状で一番多いのは、皮膚が黄色くなるいわゆる黄疸です。初期の急性肝炎や肝機能低下による黄疸がみられるとき、そして肝臓病が進んで肝硬変などになる時期に、猛烈なかゆみを感じる場合もあります。膝から下やお腹周り、二の腕など、かゆみを感じる場所は人それぞれです。

 

かゆみがある場合は重篤なレベル

 

かゆみを感じる部分を掻いてしまうと、かゆみを感じる部位が広がってしまうので、我慢しなくてはいけません。このかゆみの原因は血液中に胆汁酸は増加する場合と、ヒスタミンの影響による場合が考えられます。黄疸より先にかゆみがでる例も報告されており、これは中年女性に多くみられる症状です。

 

黄疸とかゆみを感じるレベルの肝機能低下の場合、入院が必要になるほど状況が重篤化していることが多いです。

 

黄色以外の色になったら

 

このほかにも手の指先や手のひらの膨らんだ部分が赤くなる手掌後半、顔や首、前胸部、上腕等の上半身の皮膚に蜘蛛の巣状の血管が透けて見える蜘蛛状血管腫などがあります。

 

また、抹消血管の働きが悪くなるため、冷えや、冬季ではしもやけになりやすくなります。これらの症状を発見したら、すぐに受診しましょう。