肝炎とその種類

肝炎とは、読んで字の如く、肝臓が炎症を起こしている状態、すなわち肝臓の細胞が破壊されている状態をいいます。

 

肝炎は大きく4つの種類に分けられます。

 

ウイルス性肝炎

 

ウイルスにより感染する肝炎で、水や食べ物を介して感染するものと、血液や体液を介して感染するものがあります。

 

A型肝炎 

 

主に水や食べ物を介して感染します。衛生状態の悪い環境で発生しやすく、近年の日本では感染者は劇的に減少しています。

 

しかし感染者の減少に伴い、ウイルスに対する抗体保持者の割合も減少しているため、特に若い人の衛生状態の悪い国での感染や、輸入食品による感染が報告されています。

 

男性間の性的接触により感染する場合もあります。この肝炎にはワクチンがあるため、接種により予防できます。

 

B型肝炎

 

主に血液や体液を介して感染します。以前は母子感染が多かったのですが、新生児にワクチンを接種することで激減しました。

 

きちんと感染対策が施されていれば、輸血を含む医療行為による感染はほとんど心配ありません。ほとんどの場、合急性肝炎の形をとり治癒しますが、性的接触によりかんせんする慢性化しやすい欧米型のB型肝炎が増加しています。多くの方はワクチン接種により予防が可能です。

 

C型肝炎

 

主に血液を介して感染します。輸血については高度な検査方法が確立されたため、ほとんどなくなりました。覚せい剤等の注射のまわし打ち、タトゥー針の使いまわし、不衛生なピアス処置などによる感染が報告されています。

 

D型肝炎

 

B型肝炎に感染している人にのみ、血液を介して感染します。重感染に、肝炎が増悪することがあります。

 

E型肝炎

 

水や食べ物を介して感染します。レバーや十分に加熱されていない食肉の摂取による感染が報告されています。慢性化することはありませんが、妊婦が感染した場合、重篤な状況になることが多くあります。

 

薬物や毒物、化学物質による肝炎

 

肝臓の代謝能力を上回る量の薬物を服用することで起こります。また、薬物の代謝後の物質に対するアレルギーによる起こることもあります。

 

自己免疫性肝炎

 

免疫機能の異常により、自分の肝臓を異物として認識することで起こる肝炎です。50代から60代の女性に多く発症します。肝機能は免疫抑制剤の投与で速やかに正常化しますが、治療を長く続けることが大切です。

 

アルコール性肝炎

 

過度の飲酒により起こる肝炎です。アルコールを分解することで肝臓に負担がかかり、ついには肝細胞の変性・壊死がおこり、最終的には肝硬変になります。断酒により症状の進行を防ぐことができます。

 

参考:肝臓病の症状