肝臓・臓器移植

肝硬変がすすみ、いよいよ肝臓が正常に機能しなくなった場合、治療法は肝臓移植しかありません。
肝臓移植には2つの方法があります。

 

一つは生体肝移植です。これは健康なドナー(臓器提供者)から提供された肝臓の一部を移植する手術です。

 

レシピエント(臓器提供者)は本人の自発的意思に基づいて提供を希望される方に限られ、また3親等以内の親族、あるいは配偶者に限るなどの条件が付加されることもあります。血液型が一致または適合することが望ましいのですが、不適合の場合の移植も不可能ではありません。

 

この方法のメリットは予定手術であることですが、ドナーのリスク、肝移植片が小さい、血管再建・胆道再建がやや難しいなどのデメリットもあります。

 

もう一つは脳死間移植です。脳死に至った方の善意によって提供された肝臓を移植する手術です。脳死に関しては厳密な基準が設けられており、そののち家族が書面で承諾して初めて移植が可能になります。

 

法改正により親族に優先して提供できるようになりました。脳死ドナーが発生すると、日本臓器移植ネットワークにより優先順位にそってレシピエントが選ばれます。

 

この方法のメリットは生体ドナーが不要、患者の回復が早い、血管再建・胆道再建が比較的容易であることが挙げられますが、移植までの待機時間が長い、移植時期が未定で緊急手術になるなどのデメリットもあります。

 

移植手術全体に言えることは、常に敗血症や肺炎などの感染症のリスクが付きまとうことです。内科的治療が困難になる前に、治療を受けましょう。