肝臓の再生能力

肝臓は肝小葉という塊が集まって構成されています。その肝小葉は再生能力と予備能力を持っています。

 

肝臓は体内でも多くの役割を担っているため、肝臓の機能停止は生命の危機に直結してしまいます。不規則な生活やウイルスの感染に気付かず、放置してしまうと、肝細胞が壊死して炎症が起こります。

 

正常な肝臓の場合、障害の発生や切除されても、肝実質細胞や各種の肝非実質細胞がそれぞれ増殖することにより全体の4分の1が残っていれば数か月で本来の機能と大きさに戻ると言われています。

 

肝臓が再生すると言っても、新しく肝臓が生えてくるわけではなく、残った肝小葉の肥大によって元の大きさと機能をカバーするため、再生できる能力にも限りがあり、肝硬変や肝不全の場合には治癒することはありません。

 

また、慢性肝炎に陥ると、肝細胞の壊死と再生を繰り返すことになり、次第に肝細胞の再生が困難になるので、注意が必要です。肝臓は切除しても元の大きさに戻ると言われていますが、それはあくまで肝臓が正常に働いていることが前提条件になります。

 

一方の予備能力とは、低下した肝機能をカバーする能力で多少の傷があっても正常な部分が働きを補うことで、肝臓の働きは保たれます。

 

しかし、この予備能力も激しい急性肝炎や、肝硬変の進行により低下します。この予備能力のおかげで、多少の肝機能が低下しても症状が現れることはありません。異常を感じる前に、定期的な健診をお勧めします。